たいふう

台風。珍しくJのRが運行情報を先出ししてくれたお陰で、瞬く間に早期退社を決めることができた。さいこう。

台風明けの朝、家を出るととんでもない光が目に射し込む。台風一過か。しかしなにかが多すぎやしないか。立ち止まってみると、台風のせいでマンションの共用スペースの骨組みが吹き飛び、隣の住宅二戸の瓦10枚を破壊していた。おそろしあ。ただでさえ良かった景色がさらに拓けていて、多すぎたのは景色か、と納得した。

雪山で風の恐ろしさはよく分かっているつもりだったが、威力が凄まじかったのがうなずける。しかしあれを見てしまうと、窓際で眠ることが怖くて仕方がないな。

ひさしぶりに母親とごはんを食べた。お互いの近況を軽く交換して、半分は山の話をした。母親はワンダーフォーゲル部で、結婚前にヒマラヤトレッキングした話を聞いた。写真家、白籏史朗の写真集出版記念イベントでトレッキングツアーが組まれていたらしい。アンナプルナの魅力を珍しく熱をもって話していた。

実家の玄関にはヒマラヤの山が描かれている敷物があって、いまだに現役と考えると、あれはほんとうに良いものなのだろう。20数年に亘ってなにも知らずに毎日踏み越えてきたことを思うと、尊い気持ちが大きくなってくる。