7月6日奇妙礼太郎・福原希己江

なんのこっちゃい西山。presents 「みちくさVol.12」
2012.7.6(金)@喫茶茶会記
http://sakaiki.modalbeats.com/
出演:奇妙礼太郎・福原希己江
開場19:30 開演20:00
予約・当日3000円(1ドリンク込)

ライブ通い強化週間初日、7月6日は初めて予約なしでライブに行ってみた。
初めてのお店で、
かつ都会のど真ん中の住宅街の路地裏のすみっこのすみっこにひっそりとある喫茶茶会記。

携帯の電池切れそうだし、もう迷いまくった。
しかも入るなり40名程度のお客さんで満席だって。焦る。
住宅街だからか、入口で待っていると、雨に夏草のにおいが混じる。
かかってるレコードもセンス良いし、ちょっとなごむ。

結局、お店のオーナーご夫婦?(たぶん)と憂歌団の木村さん似の方(たぶん主催者)が
開始ギリギリになんとか席を作って入れてくれました。感謝。
ありがとう、木村さん。

お店に入るとカラオケ店的な独特なにほひが(嫌いじゃない)。
会場は素敵な喫茶&バースペースの奥にライブスペースがありまして。


福原希己江さんは名前は聞いたことあったけど、初めて見ました。
アコギでゆるゆると弾き語る方。

ライブを月1でやっている西新橋・虎ノ門のお店だという「くさまくらへの行き方」という曲(A1出口をまっすぐ!)や、
三鷹のたかね?というお店のオーナーが気に入っている「たいやき」という曲。

「のろのらのらねこ」

特にぼくは「何もできないけど、あなたの心をなでることくらいなら」的な歌がぐっときた。
歌詞よりも音を大事にしたようなヴォーカルとか、ちょっと忘がたい人でした。ぼくは好きです。

ヘムレンさんみたいな不思議な帽子も、シャイで挙動不審なところも信用できる。うむ。
30歳超えてるようには見えなかったけど、どんな音楽が好きなんだろうか。


さて、長めの休憩を挟んで奇妙礼太郎ソロへ。


ぼくはこの日が初・奇妙礼太郎だったのです。
そりゃあ楽しみにしてました(←予約はしてない)。
あんな少人数で目の前の目の前でやってくれることはおそらくこの先はあんまりないでしょう。
本当に貴重な機会でした。

終わってまず思ったことは、「いやーやりにくそうだったな(苦笑」でした。笑

ライブ自体は黄金セットリスト的なアレで。
機嫌なおして、誰かの彼女になりくさっても、イルミネーション、
天王寺ガール、サン・トワ・マミー、オー・シャンゼリゼあたりはもちろん。
どんぐりころころとか、学研夏の特別教室!とか、
鍵盤の弾き語りとか結構レアなあれもあって。イマジンとかね。

ただお客の視点でものを言えば、いかんせんすし詰めで座ってるし、
お客もどう観ていいのか分からなかったところはあるのですよ、奇妙さん。

それでも思ったのは、ライブっていうのは、やっぱりお客も参加してるんだなってこと。
それは少人数であればあるほど感じること。
曲のスケールを決めるのはお客さん。
「お金払ってるんだから楽しませてよ」的な論理は、音楽を矮小化しちゃうんだなってこと。
(そんなお客さんはあの日はいなかったと思うけど)

ただ、奇妙さんはやっぱり素晴らしかった。それは間違いない。
でも、この日は正直、なんだか不完全燃焼でした。
期待が高かっただけに、あれ?っていうアレがありました。
丸ノ内線に揺られながら、明日の青葉市子に期待してるぼくがいました。


そんな「あれ?」が2日後にあっけなくひっくり返されようとはね。


……とはねぇ。