デキる人より出来た人になりたい

土曜日はエンジョイスーパーライブへ向かった。玄関を開けるとセミが死んでいた。セミファイナルとはまさにこのこと。

ライブが始まる前に久しぶりに吉祥寺をぶらぶらした。ドンキの前を通ると冷房の風にガンガン乗って石焼き芋の香りが漂っている。四季がぶっ壊れている。吉祥寺の時空を歪ませるドン・キホーテロシナンテにはサツマイモをぶらさげるというのか。原作では風車に負けたというのに、現代ではエアコンを支配するのは何のメタファーか。吉祥寺公園をぶらぶらしてポケモンを捕まえたあとにEMC主催のイベントへ。この日はツイッターで初対面の人からチケットを譲ってもらった。せめてものお礼の気持ちにコンビニで買ったグミをプレゼントした。

肝心のライブ、ザ・なつやすみバンド、Homecomings、はもちろんよかったけど、個人的には思い出野郎Aチームのソウルが素晴らしかった。着席していたためなかなか反応しづらく、いつもと勝手が違ったわけだが目の前で起こっていることはすごいことだと耳が反応した。少し遅れてできる限りの拍手喝采を送った。着席のホールライブというのは結構難しく実力が出るなあと思う。全体を通して良いライブだった。だがぼくのからだは普通の良いライブではもう満足できなくなってしまっている。どっかのバンドのせい(おかげ)なのではやく責任をとってほしい。なつやすみバンドの新曲群はまだまだよくなりそう。さいこうのツアーを待たれい!中川さんの声の神々しさが増していて、なんだか艶がありました。sirafuさんはmantaschool名義でラップに参加していてめちゃくちゃカッコよかった、MC.sirafuのラップライブやってほしい。そういえばこの日、ドラムのみずきちゃんとリプライでやりとりしてラジオで流していたcobaという人の音楽を薦められたのでさっそくAmazonで買った。早く届かないかな〜。潤さんはいつもなつやすみ関連のTシャツ着ていくと反応してくれてやさしいお兄ちゃんって感じです。

日曜日、朝スマホを見るとSMAP解散の文字が並ぶ。この日は一日ずっと、フォローしているSMAPファンのツイートを眺めていた気がする。中学生のとき、自転車で塾に通う道はいつもSMAPだった。当時、彼らの音楽は管楽器などのアレンジがとても豪華だな、という印象を持ったのをよく覚えている。最近よくSMAPの音楽についての論考を見る機会が増えたが、ぼくはいつも誇らしい気持ちでいた。とにかくいまは本人たちの言葉を待つ以外にできることはないのではないか。テレビでは悲しいニュースばかりだし、じぶんのSMAP像とはかけ離れた物言いばかりだろうから。

解散しても亡くなっても、音楽は残るから悲観しすぎない方がいい、なんて言葉は届くべくもないだろう。それでも、音楽は残る。ぼくが清志郎にちゃんと向き合ったのは彼が亡くなってからだ。ぼくは彼の新しい音楽を、彼の残した作品たちから聞くことはできる。そして彼のライブを生で観ることは叶わない。ただし、音楽がある限り、ファンはつながることができるし、新しいファンがいる限り音楽は継がれることができる。音楽にはそれくらいの力ならあるから。

個人的には世界にひとつだけの花よりも彼らのDVDが欲しい。なんなら彼らのコント集が欲しいです。

プラムの美味しさに心がヤられてしまった。果物は桃が一番おいしいと疑わなかったけれど、プラムもとてもおいしい。恋人のことを本当に好きになったと思う基準のひとつが、まったくの平常時においしいものに出会ったときに、ごく自然に「あの人に食べさせたい」って思うかどうか。てことでぼくは冷蔵庫のプラムを一人占めして食べまくります。まじうめえ〜。

デキる人より出来た人になりたい。

近所の酒屋に入ったらでっかいタンクで純米吟醸生原酒仕込んで量り売りしてるし百萬円の酒を飲む会なる表札があるし地酒やワインの品揃えも素晴らしく通わねば。