白い光の朝に

ずいぶん前に退職してしまった同期と飲んだ。同性の同期のなかではとても心を許した友人で、二年ぶりに会った。高円寺の居酒屋で飲み、バーでマカダミアを永遠に割っていたのにいつのまにか家にいた。マカダミアをクラッカーで永遠に割るのは楽しかった。40℃くらいの酒をロックで頼み、舐めるように飲んだ。バーを出てからコンビニで緑茶割りを飲み、ふたりで高円寺を散歩した記憶はかろうじてある。

いろんなことを話した。ぼくはぼくで、かろうじて自分を失わずに歩んでいきたい。ひねくれてしまった素直さとか底意地の悪さとか歪めてしまったものを数えていても仕方のないことだ。後ろばかり気にしていても進めない。

いまベッドのうえでかるい二日酔いだ。まどろみに侵入してきた酒のにおいとともに目覚めた。寒気もする。カーテンからは白いひかりが漏れている。仕事にいかなくてはいけない。気だるさを抱えて起きあがる。OJTはいつかトイレで吐きながら仕事をしたと言っていた。ぼくも今日くらいはそんなふうに仕事をしよう。じぶんのダメなところを指摘してくれて、そのダメなところを含めて受け入れてくれる人はそんなにたくさんいない。じぶんにとって大切な人との夜を、忘れないようブログに残す。

水を二杯飲む。具合がわるい。部屋はいつもより白く見えた。いつものように仕事に行こう。