都合のいいことばっかり

GWは例年の通り、雲取山に登った。麓の集落には鮮やかな藤が出迎えてくれた。新緑の美しさはアイドルのそれと似ている。広葉樹の柔らかい緑と針葉樹の深い緑がひとつの斜面に広がっている。重たい荷物を担いで、運動不足の身体に鞭を打つ。奥多摩小屋テント場には1330頃に着いた。キャンプチェアと小説と雑誌を荷揚げしたのは、ここで日光に注がれながら椅子に座って本を読むという寛ぎの時間を過ごすためである。山と渓谷、麦ふみクーツェを読んだ。晩ごはんはフリーズドライのチキンライス、セブンイレブンのハンバーグとソーセージ。次回は炊飯してみたい。

素晴らしい山の翌日は休息。セブンイレブンで揚げ鶏を買ったら、店員が鼻をすすっていて手の甲で鼻水を拭いていた。心で舌打ちをするような最低な気分で商品を受け取り、よく手を洗い、うがいをして寝た。夜中の2時に喉の痛みで目が覚めて、やってしまったことに気づく。喉を労って汗をかこうと悪戦苦闘したものの、結果、体調は最悪のままGWを終えた。二日間だましだましで出勤したものの、体調は悪化してしまったので三億年ぶりに仕事を放り投げて本当にゆっくり休んだ。とにもかくにも休息し続けた。デートの約束もお流れとなった。しかしここ最近の自分の働き方を見直す良い機会だった。最近、いまの仕事について色々思うことがある。少しずつ、不満とも言えない塵が蓄積していて、正直な話、なにかひとつ大きなトリガーがあったら、大きな事態に発展しかねないように思っている。

人生は色々あるな。ここにすら書けないことが起きていて、おれはこの件とどう向き合うべきなのだろうか。こういうことこそ友人と話すべきなのかもしれない。でもきっと大したことじゃない。さいごはおれの心持ちの問題だ。