ザ・なつやすみバンド ワンマンライブ@下北沢440(four forty)

ザ・なつやすみバンド ワンマンライブ@下北沢440(four forty)

急げ、下北沢。
仕事終わり、ぼくは急いだ。
なつやすみバンドのワンマンライブはすぐそこだった。

明日の仕事を忘れて楽しみきろう!とホテルまで取るこのやる気!
仕事に生かしたいぜ!笑

下北沢南口からマックの坂を下がること数分、人だかり。

開場直前に到着。

隣のコンビニではメンバーが買い食い。
気取りや気負いはなく、並ぶ観客を楽しそう&嬉しそうに観察してる感じ。ゆるい。

ぼくは前から4列目の中央に座れた。
スーツを着替えて来てよかった。気持ちいい。

開演までの間に飲み物とTシャツ(白地に空色)を買った。
Tシャツは一番なつやすみぽい配色を選んだつもり。
中川さんと一緒!

あれを着るために休日が待ち遠しい!

1stアルバムをもって、すでにモチーフに掲げる「夏休み」という枠組みを
はみ出しかけている彼ら。

20時を10分程度過ぎた頃、彼らは音を鳴らしはじめた。

なんなのだ、彼らの楽曲の層の厚さは。

どの曲も名曲、なんて無責任なことは言いたくないのだけれど、
実際どの曲も名曲だったのだから、一体もう、どうすればいいのだろうか。

厚すぎて噛み切れない。
もういっそのこと喰ってくれ。おれのこと喰ってくれ。



まず即座に、転調と外しに魅せられた。

アルバムに入ってる曲も入っていない曲も、本当にどれも素晴らしかった。
素晴らしすぎて、拍手をしたくなかった。

皮膚にまとう空気が微弱に揺れるような静寂と余韻に包まれていたかった。


とくに「むぎふみ」という曲の展開は、
さながらRCサクセションの「指輪をはめたい」だった。

RCはきっと彼らだった。そう思えたらいつのまにか泣いていた。

それはRCの幻影をTNBに押し付けているのでは決してなく、断じてなく、
今年の5日間の短すぎるなつやすみ(泣)に誓ってなく。

RCの種子が現代に芽を出しているという感動、
RCを越えうるライブバンドが今目の前にいることへの圧倒的な嬉しさ。

しかし結局それ以上に、彼らの演奏の素晴らしさにぼくはただ感動していた。

楽器を限定しない演奏は、ありがちな「試技・アバンギャルド!」に留まってない。
あれはある種の確からしさを下敷きにした、ポップへの挑戦。

それぞれが主役で、独立したような動きをしながら全体に奉仕する。
あのバンド形態は、フィッシュマンズに似ている。
個々の独立の上に成り立つトータルフットボール

彼らのライブはリズム隊の存在感がものすごい。
誤解を恐れず確かな敬意を込めて言えば、
正直、途中、中川さんが淡ぐ瞬間さえあった。

村野みずきさんは要所で欠かせない濃淡を叩き、ぼくらを引き込んだ。

高木さんは、決してレゲエのように動くわけではないのに、
楽曲の底にいながら、ある時期の柏原譲に近い存在感を残してた。
ベースだけ聴いていても楽しめるのが、なつやすみの不思議だ。

sirafuさんはMCでは軽妙な冗談をはさみつつ、
中川さんに「怖いこと言わないで」なんて言われながら、
演奏はとんでもない迫力だった。

音楽で身体が揺れる人に、悪い人はいない。

sirafuさん、関口さんと謳音カルテットのファーストバイオリンの演奏は躍動的で、
ときに魂で鳴らすような演奏だった。

彼らには仲井戸CHABO麗市の「MY R&R」に迫る迫力があった。

席がかなり前だったので、会場全体が演奏中どんなノリだったのかはわからないが、
拍手の圧は物凄かった。


終演後、あまりに素晴らしかったので、
その追加チャージとしてトートバッグまで買った。毎日大活躍。

電車でTNB!バッグかTNB!Tシャツ着てる人いたら話しかけます!!!!!!←迷惑
Tバッグ履いてる人いたらガン見します!!!!!←条例違反


終演後に、魂から言葉とあらゆる悪意が抜けきった状態で撮影。
こんなところで演奏してました。


こんなライブ、素晴らしすぎて感想書けるか!!!!!!!!!!!!!!
ふざけんな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ぜひまた見せてください!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
DVD出してください!!!!!!!!!!!!!NAKEDでね!!!!!!!

さあ、冒険だ!