今週末のこと

金曜日の夜は会社の同期と一緒に、新宿でクラムボンのえん。を観てきた。2回目。
1週間の疲れを癒すほどに軽く酒を飲んでから入ったからか、お互い超ウトウトしながらだったけど、とても良かった。すごく良かった。

クラムボンのライブって、彼ら三人の音楽だけじゃなくて、幸せを体現しているかのようなお客さんの顔とか、膨らんでは弾けるシャボン玉とか、暮れなずむ夕陽とか、こどもの姿を観て分けてもらった気になるイノセンスとか、そういう会場の景色すべて含めてなんだなぁと思った。

映画館で見れて良かったなぁと思うのは、弦楽器の厚みにぶっ飛ばされるような経験は普通の家のTVやスピーカーでは難しいからで、2度目だったけど、映画が終わった後はいいライブを観た後のようで、本当にとても素晴らしい夜だった。
一緒に行った同期も今まで一度もライブに行ったことがない友だちだったから楽しんでくれるかちょっとだけ心配だったけど、終わった後の顔見て安心した。言葉いらない瞬間だ!

結構すげーシーンとかあって、大丈夫なのかなぁって思ったけど、Youtubeで舞台挨拶観て納得した。そして、色んな思いを呑みこんで監督の思いを尊重したクラムボンの3人に、改めて敬意を深めた。

最近それなりに忙しくて、仕事もなかなかリスキーだからプレッシャーも強くて、朝シャワー浴びてるときとか結構じぶん壊れてて、これそろそろやばいかもなぁって思い始めている。
こんなときこそ音楽、ライブを聴きたいんだけれど、仕事が終わるころにはライブも終わっているのでライブは難しい生活だ。

そんな最近の救いがHAPPLEの「サーカス」で、

いいことばかり思い出す そんな日もあればいい

の1センテンス、いやもっといえばそんな日「が」ではなく、
そんな日「も」の一文字に救われている気がする。



日曜日は吉祥寺でたっぷりとレコードを買った。ちょっと調子に乗って買いすぎた。駄菓子屋で水飴とブタメンガリガリ君の3コンボにあんず飴まで加えて買った時の無敵の全能感が一瞬よみがえってしまう。

その後、大塚で都電に乗り換えるために下車。回転寿司屋に入ったら若いお父さんが娘と一緒にいて冷を飲みながらつまんでいて、使ってる言葉とか仕草とか決して上品ではないけど、娘を愛してるんだなぁと分かる関係が素敵だった。席が二つ隣に座っていたきれい目に着飾ったインテリっぽい女が、なんだかそのお父さんにイライラしてたけど、よっぽどそのお父さんの方が人間味と魅力があるなぁ、という物言いは少し乱暴だ。そうだ、インテリ女はどうでもいい。おれはあのお父さんが好きだ。


「帰ったらおれはメシつくんねえからな!」
「帰ったらおれはすぐに寝るぞ!あとはあのおんなにまかせときゃいいんだよ!」

なんて言い放っていて、インテリ女の気持ちもわからなくはないけれど、少なくともぼくはこのセリフに低俗な印象は持たなかったな。

一皿100円そこそこの回転寿司だし、
「好きな物食え!」
のセリフにかっこよさはあんまりないんだけど、

その娘が

「いやだ!いやだいやだ!いやだーーー」

の一点張りで(笑)、なかなか食べてくれない感じもとてもよかった。


「まだ酒頼んでいいか?」
「だめ!」
「なんでだめなんだよ!お前はもう連れてこない!」

とか、こういう一連のやり取りに、酒も飲んでないのにほろ酔いだった。

その後、久しぶりに都電に乗ってみた。
一番小さい頃の都電の記憶はこの電車に乗ってサンシャインまで行き、ウルトラマンショーを観たことだ。ウルトラマンタロウが大好きだったのだ。

都電に乗るとおれの近くに子連れの母親が。娘は2歳くらいか。母親の吐いた息が鼻にかかり、少し生活臭のある感じで心地よくはなかったが、不快ではなかった。電車が揺れるたびに壁に頭をぶつける娘が可愛かった。

帰宅後、今日買ったレコードをいろいろ聴いています。
PROPOSEのレコ―ドがめっちゃかっこよくておののいています…。