ロロ「ミーツ」

ロロ「ミーツ」観た。

立ち昇る想像力と物語をアクロバットに積み重ね、突然見立てをぶっ壊し、それでもラスト、想像力と物語の狼煙をあげるのがロロらしかった。

ホンモノ(現実)がニセモノ(イメージ)で支えられてる構造を暴いた物語だ。決定的なのはやはりラスト!ぼくらを現実に戻したかと思えば想像力は復活する。これはイメージのゾンビだ。311で崩壊した社会を支えてきた嘘をロロが創るのか!とユーモラスな物語にずっと興奮してた。

誰かの想像が誰かの想像や現実に出会う物語と言い換えてもいいかもしれない。脚立倒しで見立ても倒す荒技にも興奮した。

そして、主人公が不在の物語だった。これまでのロロを、ぼくは「父母〜」と「いつだって〜」しかしらないけど、やっぱり童貞臭するヒーローとしての亀島さんの存在が大きかった。今作はどの役にもライトがあたっていて、ひとりひとりの描写はそれでいて決して希釈されない密度があった。

時間軸の行き来。役それぞれに違った時間軸が与えられていて、人それぞれの寿命を考えれば砂時計の大きさが違っても良いのかもしれない。

あと、男の子でよかった。低俗な中学生的下ネタ、童貞にすら達していないガキのイノセントな下ネタで爆笑できた。三浦さんの男の子な感じに抱きしめたくなるほどに共感できた。射精と写生をかけるセンスはミーニング遊びも嫌いじゃないです。

ホントはもういっかい見たいんだけど、今週末は最後の追い込みで休日出勤がほぼ確定だから、無理かもな。もういっかいじっくり見たいよ!