6/2 ミツメ/mori wa ikiteiru/ザ・なつやすみバンド@新代田

「fantastic planet rock」@新代田FEVERに行ってきました。

ミツメ/mori wa ikiteiru/ザ・なつやすみバンドのライブです。

17時30頃着いた!早く着きすぎて新代田をブラブラした。
15分くらい歩いて、まずミツメの4人と、次にザ・なつやすみバンドの3人とすれ違う。
セカンドラインが流れていたイヤホンを外し、なつやすみの方々と挨拶を交わす。早く着きすぎちゃいました、なんて話をし、3人の笑顔をグリップして、街ブラへ。ちなみにミツメは仲良し男子感があふれてました。

住宅街を抜けていくと民家の庭のような公園に出た。窓まで50センチ。ベンチもなく、ぼくは一瞬も寛げなかったが、地元の誰かには不可欠な場所だったりするのかもしれない。というかそうであってほしい。なんて思った。

お洒落なパン屋に着く。地元以外にも人気のようでわざわざ車で買いに来ている方もいた。
時間も時間だったので、すでにパンはほとんどなく、よもき蒸しパンとリュスティックを買う。小鳥のさえずりを聴きながら、シンプルなパンを噛むのはつまらない時間ではない。
よもき蒸しパンは時間が経っていたせいか、べちゃべちゃしていて正直微妙だったが、塩っ気のするデュラム小麦のリュスティックはうまかった。

住宅街をぶらぶらするのは緊張する。他人の生活に土足で踏み入れるのは出来るかぎり控えたい。
それは好奇心や学道の探求を免罪符に社会学者だろうがインタビュアーだろうが好き勝手やっていいものではない。調査される迷惑というものがこの世には確かにあるのだ。

途中チケットの引き替えをしにお店に戻りまた歩く。
新代田の住宅路は紫陽花がきれいだ。雨が少ないので今年の紫陽花は元気がないが、いい色の紫陽花が軒から顔を出す。

環七を歩く。この静脈を進めば我が家に着くというのは不思議なキモチだ。ぼくにとってのカントリーロードが環七だったとは。

大原二丁目にある舶来食堂とビストロ瀬田亭に惹かれるも、次回に残した。またくるよ!新代田!
新代田にぐっばいあわでいずぐっばいしたところで、街は光の中へ消えていった。ライブへ。

「mori wa ikiteiru」は音源で聴くのとまた感じが違った。楽しみにしていた帰り道となつやすみ(終)のセミのクロスオーバーはこの日は起こらなかった。しかしとにかく良い演奏だった。気づけば四方のお客さんみんな揺れていたよよ!サポートで入ったsirafuさんの演奏における個性の強さを感じる。ceroのライブの後で疲れているだろうに本当にお疲れ様です!

この日のDJは無邪気に遊んでる感が強くてなんだか楽しくなる感じがあった。とくにミツメ!目の前で回してる彼らを直視できずに音を遊んでる感じを傍らで楽しんでいた。いきなりつまみ回しまくって客席がどよどよするのも新鮮!
選曲も他意がない。秒針の動と静の狭間にしかない気持ちにただ従って選ぶ。流したい音を流すだけ。「おれもゆっくりの流そうかな〜」とか言ってた。

それでミツメのライブは相変わらず素晴らしかった。個人的にグルーヴは以前見たときの方が大きく感じたんだけど、どんなに騒いでも虚しい、という曲が1~2か月前の自分にはまって、極まってちょっと泣いた。この日はその虚しさがなくなってちょっと嬉しかった。彼らのラストはいつも緊張感が高まって呼吸を止めたくなってしまう。それはいままでクラゲだったんだけど。

中川さんがヴォーカルで入ってて透明感がなつやすみのときより増して聞こえて、澄んで澄んで澄んでいた。

なつやすみは前で見ようと思って2列目に移動する。開始前に前の人が終電で消える。なつやすみ最前線。
久しぶりに最前で見て、中川さんの目の前で、なんか初めすげー緊張しました(笑)

未発曲を中心にしたセットリスト。最近はライブに行くたびに1曲新曲が出てきている。

いままでぼくはなつやすみバンドの新曲群について、自転車などに隠されていたセンシティブなナイフをイノセントなやさしさに持ち替えた、と思っていた。けれど、この日は少し違うふうに聞こえた。

イノセンスで包み込むようにただまあるく鳴らすのではなく、上下に動く高木さんのベースが曲の重心に座っていて、ぼくには「悲しみとかひっくるめて揺れてみる?」って話してるように聞こえたのだった。

なつやすみバンド第2章は高木さんがストーリーテラーを担い、彼が起こす上下運動に物語をゆだねたのかもしれない。これまで見過ごされがちだった瑞希ちゃんと高木さんの貢献度を音で覆すような演奏だったし、センターだったポジショニングも含めてそういうことなのかと思った。

いや、そもそもTNB!にだって、イノセントなやさしさはずーっとあって、なつやすみバンドのライブを見ると心のお風呂に浸かったような気分になるのはきっとそのおかげだと思っている。なつやすみバンドで心のエントロピー消失の法則!この日も心のお風呂、炸裂だぜ!音楽的イノセンスおすそ分け!

サマーゾンビーの「日曜日18時」感はんぱない!ちびまる子ちゃんあたりで流れないのならみんなゾンビになっちまえばいいよもう!


アンコールは「悲しみは僕をこえて」。
いままでこの曲、どんな曲なのか、何を歌っているのか、正直分かりそうでわからなかったんだけれど、この日、ラストに流された真っ白な慟哭のようなコーラスで、少しだけわかった気がした。

イメージの悲しみや恐れ、不安がイノセントな愛にひっくり返る、小さな愛の物語だ!「知らない誰か」に「深い海の底でうごめいてる」生き物たちが含まれる日が、いつか来て欲しい!

あと、宮下くんのはまり感がすごかった。無責任なことは言えないんだけど、お互いここしかないと思うハマリ感、サポートのままなのかな〜。

ライブ中、なつやすみバンド好きでよかったなあって思いました。


あと、片想いアルバム発売、おめでとうございます!というよりありがとうございます!!!な感じが強いのはなんでだろうか。本当に嬉しいです!

この動画初めて見たとき爆笑したのちすぐに鳥肌立った感じ、きっと一生忘れないです!動画もすげー面白くてすでに30回以上見ています!
途中べろべろべろ〜ってやってる一瞬が好きすぎます。


あと今日、アキバのタワレコにいたら中川さんから「秋葉原タワレコいましたか?」ってツイートが来た。仕事帰りでどんな顔していたのかと思うと恥ずかしくておやすみなさーいです!