平井PARKへ。

会社帰りに平井へ。
平井は、雰囲気が地元に似ている。駅についた瞬間、落ち着く。ああ、ここは頑張らなくて良い街だ。細胞よ、小さいぼくたちよ、毛細血管まですべて弛めようじゃないか。

平井に住んでいる後輩と、PARKへ行く。
とわでざいん、という服の展示をしていた。
これもすごくよくて、好きな感じ。しかし今月すでに山道具にお金を遣いすぎたので購入は控えなくてはならない。心苦しい。

その後そこにいた6人で獅子王というお店に。
おじさんがやってる飲み屋で、出てくるもんがぜんぶうまかった。
獅子王の大将は、ライオンズでもタイガースでもなくて、昔の巨人ファンなのがたまんない。

はじめに食べたチャーシューなんて、分厚い、やわらかい、うまみやべえ。チャーシューに酢をかけるとあんなにうまみが膨らむなんてファンタジーが過ぎる。

納豆天も予想外の主張なさ。納豆オムレツくらいガツンと来るのかと思いきや、納豆感のちょうどよさとサクサク感。天つゆにつけるとほろほろと染みてゆく、口へ運ぶ。うまい。

こういうお店の大将は主張が強い人が多い。っていう偏見なのか経験による知恵なのかがあったんだけど、語りたがりのおれのこと見て!な人だと料理はうまくても疲れちゃうことがある。このおじさんはほんとうに自信があるんだろう、ほとんど語らない。ぼくにとっての良い店だ。


遅れて合流した一人は、以前ふちふなのライブのあとに一緒に飲むことになった人で、二か月ぶりくらい。相変わらず抜群に面白かった。あのこ大好き。
箸を落としちゃって「やだごめんなさいわたし落っことしちゃった、わたしのからだから箸がでてきちゃったごめんなさい」って言えちゃうセンスほんとうらやましかった。


気づけば11時過ぎ。さいこうに楽しかった。
外に出ると笑っちゃうくらいの寒さ。
東京でもこんな寒くなる。
この街の雰囲気がみんなの筋肉を弛緩させるから、からだが冷え寒くなるのかもしれない。

おれはこんななか、雪山に行くのを楽しみにしていたけど、明日は登山中ずっと雪が降るから中止だというLINEが友人から来ていた。
りょ!と返しスマホをしまう。

風船が飛んでった。
おれの雪山はもうすぐそこだ。