フジロッ久(仮)「ワナワナ」

フジロッ久(仮)が3rdアルバム「超ライブ」発売前に先行シングル「ワナワナ」を発売した。



シングルなのに、聴き終わった後、不思議と余韻みたいなのがあって。ざっつぁまじっく。


ワナワナって曲は、ライブだと(元希くんの語りのところがとくに)いまよりもっともっと音に隙間があるようにぼくには聞こえてて。
それは彼の言葉のまっすぐさをどストレートに届けるから超感動するんだけど、ときにライブ中、気恥ずかしくなってしまう瞬間もあった(※それでも毎回この曲のときぼく含め観客はさいこうな顔しながら踊ってました)。


だからトコナツ2015winterのライブで演奏前にエモりまくった藤原さんが「次にやる曲は新しいアルバムのアンセムになる曲で、次のアルバムのリード曲」って紹介を聞いたときに、超感動しながらもぼくは正直少し意外だった。収録曲、ぜんぶさいこうなんでどれも可能性があるわけで。


でも初めて音源聞いたときに納得した。
音も歌詞も初めて演奏聞いたときより、めちゃくちゃ磨いてる!届けたいことをボリューム最大に上げて届けられてる感じする。



MVさいこうに好きなやつなんでぜひ(二回目)!
真冬の2月に撮ってるのにこのスプリング感!湖面に反射する光かよ。運も味方につけてる感じする!めちゃくちゃ売れてほしい〜


個人的にはいまのフジ久、ceroより好きです。片想いをちょっとだけ上回ってるかもしれなくて、なつやすみバンドとおんなじくらい。それはつまり清志郎とおんなじくらい好きです。


いやてかまじで入ってる曲ぜんぶいいんですよ〜。
みんなもレコ屋か通販かライブハウス急いだ方がいいぜ!


ころすなの藤原さんのボーカルすごく好き。歌の音圧が強くて言葉がまっすぐ入ってくる。衝動はベッドへ寝かせて。言葉がはっきり聞こえる速度で、口を大きく開けて歌う景色が音だけで見える。


「花が咲いたら」は、突き放された存在への包容感ある曲。甘えてるのに包んでる。ノンブラリのHOMEって曲みたいな。いまを描くのにこのBPMってところが、いまを描くからこそこのBPMってところがいまのフジ久、いまの藤原さんの温度を表してるとおもう。


シュプレヒコールはあだちさんのサックス絡ませるアイデアで優勝。サポートなのに曲の構成の理解力やべえ〜


シュプレヒコールは「ニューユタカ」のときにはいろんな楽器があるなかでピアノを全面に出すことで美しさが膨張する曲だとおもってたけど、いまはパーカス含めすべての楽器が瞬間で顔を覗かせるところがめちゃくちゃ愛しい。


それから、ニューユタカの時と比べて、リズムの幅が大きくなっている変化にも注目したい。BPMの変化といえばそうなんだけどもっといえばリズムとリズムの幅。これを広くとることで演奏に幅が出ている(気がする)。藤原さんの歌が一番届く速度で。溢れ出す衝動には毛布をかけてベッドへ。暮らしの音楽に変容を遂げたのかもしれない。

実際、ニューユタカのシュプレヒコールより新録は40秒も長くなっている。新録と旧録両方を同時に流して確かめれば新録のリズムの変化がよくわかります。これはつまり一番下地のリズム隊、ドラム所さんの音録りの変化なのかもしれない。

この曲聞いただけで、いまのフジ久のすごさ理解できる。



このシングルは、そしておそらくこの後のアルバムは「いま」についての、そして「生」についての音楽なのかもしれない。


ワナワナしよう



信じてみたいなにかの在りか。


明日は3/6。
下北沢ベースメントバーにみんな集合。3000円握りしめて、超ライブをぶちかまそう。


 
死にたくなかったら早く聴け〜!