ラブでめでたいレターを書こう

大切な先輩の結婚式に参加した。式も披露宴も二次会も、とってもあったかい式で、ぼくはその先輩(新郎)のことが大好きなので、ぼくとおんなじように大好きに思う人がこんなにいるってことがとっても嬉しかった。新婦もぼくの後輩で、人望の薄いぽくなんかを慕ってくれた、数少ない後輩だ。
帰り道、先輩に改めてラブでめでたいレターを書いていると、感極まってしまった。ラブでめでたいレターのちから。大好きな人が幸せになってくれて嬉しい。今夜は月が、とてもいいです。

選挙のニュースがスマホに飛び込んでくる。無力感、ニヒリズム、シニカルな態度、憤り、やるせなさ、いろんな感じょうが心に流れてきたけど、こんなめでたい日に、そんな感じょうは必要がない。せめてきょう1日は、あったかい気持ちでいたい。結果を尊重したいとまで言えるほど大人ではないけれど、ぼくとおんなじように考えるひとは、日本にたくさんいるし、ちがったふうに考える人は、もっともっとたくさんいる。そんなことがわかったのが選挙に参加した収穫だ。ちがった考え方を持ってる人がたくさんいる世界は、きっと、もしかしたら、いまのぼくには見えていない、思いもつかない面白い世界なのかもしれない。なにかを期待することを、ぼくはあきらめたくはない。

選挙に行かないと会社の先輩が言っていて、仕事は誠実なだけに、失望&落胆したんだけど、翌日思い直して選挙いきましょうと誘った。勇気を出した。いままでにはない大きな一歩を果たした。ぼくは成長しているし、やれるだけのことはやったと言える選挙だった。

家に帰りベッドに横たわる。数人にLINEをおくる。

天井を見て、疲れたな、とつぶやく。お腹が減った、のかもしれない。喉の調子がおかしかったので、うがいをしてから、セブンイレブンで納豆巻きをふたつと、野菜たっぷりのお味噌汁を買って、近くの大きな公園で、いまベンチに座って食べています。納豆巻きのおいしさは、ラブでめでたいレターくらいのちからはあるし、あったかいお味噌汁は、酒と氷で冷えた胃腸をあっためるくらいのちからはある。

どれも現実だ、このよのすべてのなかで、ほんとうにあったかいのはどれか。ぼくらは一番よく知っている。期待することを、あきらめてはいけない。

風邪を引く前兆のような気配がある。今夜はあったかくして寝よう。