サービス残業に対する処方箋を書くなら

サービス残業をなくすためにはどうすればよいか。
万一、サービス残業が発覚した場合、従業員に支払う割増率を通常の1.25倍から3倍に引き上げて支払わなければならないなどの制度を新設すれば良い。
※休日出勤の深夜労働の場合でも割増率は1.6倍

現在の制度では、サービス残業が発覚した場合、コンプライアンスに抵触し世間的なブランドイメージはダウンするものの、財務面における直接的な懲罰はないと言える。そのため、わかりやすく言えば、バレなきゃ経費節減になる。会社と従業員の利益がトレードオフしているのだ。一方で従業員は会社と争うメリットがあまりない(内容によっては本来支払われるべき給与は取り返すことができる程度)。

そこで、経営者(や管理職)と労働者がともにサービス残業をしないようなルールをつくらなくてはいけない。サービス残業が発覚した場合は3倍の割増率で給与を払うルールさえあれば、会社側もリスクを背負い、また従業員も会社と争うメリットが出てくる。

厚生労働省に制度の新設を願いたいところだ。