今日の服を選ぶときの気持ち

体調が戻ったと思い、牛肉やら豚肉やらを食べていたらさっそく口唇ヘルペスになってしまった。去年も風邪が治った途端にヘルペスにかかったように思う。実家じゃねえんだから気軽に帰ってくんな。

木曜日、フジロッ久(仮)とあだち麗三郎クワルテッットを観た。あだカルを観るのは中華街でのなつやすみバンドとのツーマン以来、1年2か月ぶりだ。贅沢でジャジーな感じがたまらなく好きだ。フジ久も素晴らしいライブだった。アナーキーインザあらかわの前に楽譜が紛失するアクシデントで流れや集中が切れたであろう直後に観客があれだけ乗せられてしまう楽曲の強度と演奏の素晴らしさよ。元希さんなんて超良い顔してたのにほんとにこのバンドを辞められるのだろうか。心配になってしまう。

金曜日、友達にセール品のテントを代わりに買ってもらっていたのでお金と商品の引き渡しがわりに神保町のボンディでカレーを食べたのちに彼の家に向かった。彼は今年ついに司法試験に受かったのでいまは司法修習の身だ。しかしつい先日まで社会的にはニートの身分だったのに近い未来には弁護士である。ほんとうに良かったな。すこしばかりテキストを覗いてみたが彼らしく三色マーカーできれいに勉強していた。願いがかなって、ほんとうに良かったな。

そう、ついに登山用のテントを買ったのだ。山岳テントの金字塔、アライテントのエアライズ2である。名品過ぎてテント場の半分以上がエアライズであることも珍しくない。他人と被る、見分けがつきづらいなどを気にする人も多いが、縛られたなかに発露するのが個性だと思うのでそんなことは気にしない。良いものだから買うのだ。フットプリント込みで税込み定価で50,000円以上のものが38,000円で買えたのでなにも不満はない。というわけで土曜日、さっそく近くにある大きめのテントを設営してみた。初めてなのでフレームを通す場所がわからずに苦戦したが感覚的に設営できた。一人であれば登山道具を気にすることなく過ごすことができるだろう。入ってみるととても暖かかった。ユニクロで靴下を三束買って帰る。自分には男物だと少しばかり大きいので靴下くらいレディースとメンズで分けるのではなく統一のサイズ展開をしたらどうなのだろう。パンツやブラジャーではないのだから。池袋のジュンク堂で雑誌を読んで過ごし、汁なし担々麺を食べた。大将にこの世界の片隅にが良かったという話をしたらラジオで毎日やっているよと教えてくれた。

帰宅し、小学生の頃から塩気が多くて大好きだった多胡麻と品川巻を食べた。テレビを見ているとまたお腹が空いたのでダメだと思いつつもマルちゃん正麺をつくった。申し訳程度にネギの青いところでお湯を炊いて具にアスパラガスを入れた。食べて寝た。

日曜日、念入りに床掃除をした。なつやすみバンドの中川さんが千葉のパルコでライブをやるというので向かっている。出掛ける前に今日の服を選ぶときの気持ちは忘れてはいけない。それが自分なりの、自分の範囲でのおしゃれだとしても。

千葉に向かうときは必ず総武線の各駅で向かう。青ではなく黄色なのだ。大学の頃の気持ちを思い出すから、というよりも大学の頃の習慣をいまの自分に重ねてみたいからだと思う。大学のサークルの集まりやらなんやらで結局一年に一回は千葉に行っているような気もするが。大学時代は、秋葉原から西千葉までの総武線のなかが、ぼくのぼくだけの時間で、もちろん友だちと話しながら帰る時間でもあったのだけれど、音楽を聴いたり、読書をする大切な時間だったと思う。いまはときどき景色を見ながらブログを書いている。幕張あたりに差し掛かると少しの区間、遮るものがない景色があり、いつもそこに差し掛かるとざまあみろと思ってしまう。何にかは自分でもよくわからない。