眠れない夜ならば夜通しひとのブログを読もう

なつやすみバンドと空気公団のライブにいったらギンギンに目が覚めて眠れなくなってしまった。これはもうひとのブログでも読むしかねえべと思い、最近面白かったブログを読んだ。夜が更る。読み耽る。途中でやめるなどの山下陽光(ひかる)さんのブログ、場所ップがさいこうにおもしろい
(場所ップ:http://blog.goo.ne.jp/bashop)

紹介もそこそこに感想言いたいんで、興味があれば記事を読んでください。ぼくの紹介よりもブログがおもしろいす。足下で哲学しながら商売と生活と思考して人生をあそんでるかんじが好き。たとえ上司に疎まれてもこれくらいの温度でサラリーマンしていたい。組織のなかで制度つくったりしていると日々窮屈で、(山下さんにも窮屈さがあるのだろうか、まあそりゃあるか)、会社だからつくったものにPDCA回そうとするけれど、改善というそれ自体がすでに骨折してる感じするから彼くらい大胆におもしろいこと考えていたい。制度疲労ってよく言われるけど、でもぼくは制度の力もよく知っている。しかしやはり根本では一対一のことを信じている。そういうやつが会社で制度に携わるからこそできることがあるとおもう。いやいやていうか「会社だからPDCA」ってなんだよ。その発想がすでにきゅうくつでつまらない。おれはせっかく会社にいるんだから、だからこそいろんなそういう古ぼけた価値観と戦って戦ってたまにサボったりしながら働いていたい。いつか会長にプチャヘンザくらい言わしめたい。もしつまらない仕事なのであれば、せめてじぶんの心踊るような発想くらいは持ち込みたい。もう一度考えてみると、改善自体がイヤというわけではなくて、改善を考えるとどうしてもチマチマした思考に陥る、あのおかしなトラップが好きじゃない。論理的な思考の延長線上にいるのに、なぜか結局、ぜーんぜん正しくない。

制度のこと従業員が知らない→周知しなくては!→よしゃ!メールと通達だ!
こんなことやってちゃ、もうぜーんぜんだめだ。

ちょっと話をでっかくすれば、やはりロジカルというのは出発点がすべてだと思う。でっかい話。ナチスも原爆投下も、ぼくは一面的な意味では論理的だと思うから。論理を扱うときには出発点を間違えてはいけない。さらに言えば視野を広く保ってないといけない。閉塞感を突き抜けるブレイクスルーは、きっと想定もしていなかった発想やまったくの偶然から始まると思う。頭の外側に頭を。

なつやすみバンドのライブ。きょうは開演前に酒をあおったからか、空気公団の最後の曲で急激に視界に幾何学模様のフィルターが発生するほど体調悪くなってやばかった。ふらふらとフロアをおいとまし、トイレの個室で座って休んだら事なきを得てなつやすみの素晴らしいライブを浴びることに成功した。ひし形の格子状のカバーガラスがぼくの視野のプレパラートに乗っけられたような体験だった。回復してトイレから出たら視界がまったく違って驚いた。さっきはひし形の格子(ブラックライトみたいな色)ばっかりでまっくら、ほとんどなにも見えなかったのに。あんなのはじめてだ。とおもったら2回目だった。仕事で今まででいちばん大きなミスをしたとき、2年目のときに顔面が蒼白して上司に報告しながら吐き気を催して足元に吐くためのエマージェンシーゴミ箱を探したことがある。幾何学模様のフィルター制御。生命活動の黄色信号。しかし今日のはなにが原因だったのかがわかんない。酒はあんな量じゃあんなふうにはならないのに。汁なし担々麺にラム酒の組み合わせいけないのかしら。それともすこしばかり暑かったのを放っておいたから?こんな謎なんて決してとけやしない。

2012年の9月になつやすみパンドはclub asiaの隣のO-WESTで3マンやったんだけどあの日は他に何個もライブ被ってたのもあって全然お客さんいなかったのに彼らは超かっこいいライブきめてて、今夜たくさんのお客さんのなかでちょーーうかっこいいライブきめてて、その物語も含めて、バスドラいっぱつ、ドスンときた。あの街の一部はぼくの記憶で結ばれている。シールをめくっては戻すように街を歩こう。音楽もおんなじで記憶のシールをめくってくれたりする。シールをめくる音楽はたいてい良い曲だ、だから音楽の集まりをアルバムと呼ぶのはその通りだなとおもう。そうそれから、今日は昔よくお見かけしたファンの方がいらっしゃったので二三挨拶を交わした。もう一年以上は会ってなかった、元気そうでよかった。色々あるよなあ。

なつやすみバンドはラプソディだけ異次元にいる。いつか、それこそ20周年のときでもいいから、ラプソディを野音で聞いてみたい。ライブできる限り行くからバンド続けてくれまじで。

ハコ柄、リズム隊が映えるだろうと注目して聞いていてリズム隊はもちろん素晴らしかったのですが、上物、とくに池田さんのフルートがちょっと信じられないくらいよかった。祝福と喜びを牽引するようなメロディラインで、曲の魅力をここまで引き出してしまうフルートという楽器、その演奏に感激してしまった。ほんとに素晴らしかった。

これはもうぜんぜん伝わらなくていいんだけど、ぼくが好きなバンドはなつやすみもフジ久も、これクチにするのもおそれ多いんだけど、やれるもんならこっそりと、まあいつもは客席から、ぎこちなくてはちゃめちゃな指揮で参加してみたくなるバンドなんだよな〜。ぜんぜんちがうバンドだけど、そこが共通点。

sirafuさんがさいごにMCでこんなことを言っていて、しかも嬉しそうに。なんだかこっちも嬉しそうな気持ちになった。

「この平日の月曜日に、空気公団となつやすみがclub asiaでやるっていう面白さ、いやぼくはこの箱のこと好きなんだけどね、その面白さはわかってくれるひとだけわかってくれれば良いんだけど、ぼくたちが面白いと思ってるものと皆さんが面白いと思ってるものは一緒じゃなくて、あたりまえで、でも面白いと思ってるものをやらないとつまらなくなっちゃうので、付き合ってください」

野音のライブ、遠い未来に、想像してます。勝手に楽しみにしてるから、まだまだ叶わなくていいよ。いま、12/13 3:18です。電池は12%。まだまだ眠くない。