紙面に走らせた黒いシュプールを物語と呼ぶのだ

ブログに書こうと思ったことは、すぐにメモしないとすぐに忘れてしまう。

毎日トランプの話題で報道は占められている。グローバル化新自由主義のカウンターは決して差別ではない。壁をつくることではなく、壁をなくすことで個が立つこと、だとおもう。テレビで「どんなに壁をつくったとしてもはしごをつくって乗り越えていくよ」って妻と子を残して強制送還されたおじさんが答えていた。めちゃくちゃくちゃかっこいい。社会の閉塞感を差別主義者へのカウンターによって打ち破れるのか。そんなブレイクスルーなんかよりも、みんなが社会の窓をあけておきさえすれば、閉塞感なんてなくなってしまうだろう。社会の窓なんかあけてさ六本木であおうよ。YKKはこの世界の神となる。

雪山に行った。去年さんざんな目に遭った丹沢へ。一昨年のどか雪に比べると、今年も雪がなくて驚いた。しかし雪がないといっても、雪がない難しさがあったりする。丹沢には丹沢の難しさがある。友人と登山終わりに、腹ペコの中新宿を徘徊した際、イライラしてしまった。友人にあたったりしないように気を付けながら。ごはんが届けられて口に運ぶとき、戦時中から戦後の飢餓において、例えば戦場において、例えば空襲下の茶の間において、人々はどうやって自分を保ったのだろうと思いを馳せた。

物語を読むと心が踊るのはなぜだろう。紙面に走らせた黒いシュプールを物語と呼ぶのだ。シュプールシュプールが交わる交点は殊更、心が踊る。

小さい頃、団地のお祭りでドミノ・ピザのキモいうさぎのフィギュアを店員にたくさんもらって隣でひとつ10円で売りさばいてたら町内会長にめちゃくちゃ怒られたことがある。大人の社会っておもったよりも複雑で洒落がわかんないめんどくさいもんだなーと思った。そんなことを時々思い出す。

ツイッターで梅ごぼうを作っている人がいたので、ぼくも真似をしている。とろ火で煮まくるだけと言われたのでとにかくとろ火で煮まくっている。目指せ20時間。現在10時間。