雪山と海釣り

雪山の季節がやってきた。登山雑誌の雪山特集を読みふけり、数年後を見据え中期的な目標を厳冬期赤岳(八ヶ岳)と定め、今シーズンの目標を友人とともに確認する。自分に不足している装備や技術を洗い出す日々だ。登山の装備は、価格的に決して安くないものの生命が掛かっている。そのため、目的に応じたトータルコーディネートと優先順位付けが肝要だ。今年の目標は、雪山初級者を卒業するレベルの山に登りたい。そのために、まずはシーンの具体化とレベルの整理、装備の優先順位付けに取り組みたい。

先日、友人と釣りよかでしょうの話になり、実際に釣りしてみようと話が広がった。日曜日、東京湾に海釣りに行ってみた。10時過ぎから17時まで3人で釣る。真冬の東京湾、海は荒れた。登山装備を駆使するも、海風に煽られ風邪を引きかけた。風は怖い。ゴアテックスのレインウェアではどうしても風抜けが防ぎきれず、ベースウェア含めて内側に着た5枚がつくる空気の層はあっという間に寒気に貫かれてしまった。雪山だったらと思うと、やはりハードシェルは必須なのだと実感した。しかしハードシェルを買ったとして、風抜けはなくなるのだろうか。そう考えると、結果、ハードシェルとソフトシェルを組み合わせるなど必要になるのかもしれない。

ハゼ7匹、磯ガニ3匹の釣果。終了後すぐに我が家へ移動し、唐揚げを肴に打上げをした。釣りよかの動画を見ながら自分で釣った魚を自分で料理して食べるという贅沢は何にも変えがたく、同じアウトドアとはいえ、登山では味わいがたい豊かさだ。

ぼくは今回、20年ぶりに釣りをした。釣りよかをきっかけに、自分で釣った魚を自分で料理して大好きな友人と食べるというDIYの始祖鳥のような豊かさを味わった。原始的だからか、豊かさの充実がすごい。薄くない。その裾野をぼくのような一般人にまで広げた、それだけで、このチャンネルはすごいとおもう。

彼らの良いところは、陽気におちゃらけているところ。仕事でもあるから人間関係は簡単じゃないにせよ、気のいい男子が遊んでいる独特なあの空気感が動画にもにじんでいるところがとてもよい。

いちばん有名なのは鯛やまぐろなどの釣り編だけど、ぼくはおちゃらけている料理編が大好きです。