誇り高きベジータ

月曜日。業務中、抑えきれないほど鶏の唐揚げへの欲求が募ってしまったので、残業後だったが唐揚げを揚げた。肉汁〜〜〜〜

醤油や酒に浸けて冷凍していた鶏肉。胡椒と薄力粉と片栗粉をつけて、180℃で揚げて余熱で火を通してから、再び190℃で揚げた。唐揚げを揚げるときは、どうやったってつまみ食いをしてしまう。ていうかつまみ食いが一番うまい。肉汁〜〜〜〜

唐揚げ、という調理方法を最初に考えたやつは天才だ。肉汁を閉じ込めるという発想。汁は密室の中に。わずかばかりだけれど、特許の使用料をお支払したい気持ちだ。

アツアツを何個も何個も食べていたら、急に吐き気が襲ってきた。よくかんがえるとあの鶏肉はいつ冷凍したものだったか記憶が曖昧だ。急に冷や汗が。こういうときはまず冷静になろう。思い出してみると、たぶん、一ヶ月くらいは前だと思う。酒や醤油に浸けて冷凍していたからそのくらいなら問題ないはずだけど、こういうのはビビってしまう。恐る恐るもうひとつ食べてみる。肉には火が通っている。臭いを嗅いでみる。醤油とにんにくの良い匂いがした。油を急に摂ったから胃がビックリしたのかもしれない。口直しにほうれん草のソテーを食べる。やっぱこういう簡単なやつはうまい。なぜなら調子に乗ったおれでもつくれるから。

最近、作る料理ぜんぶおいしくなくて、料理がいやになりかけていた。こういう食材に呪われる時期が年にだいたい2回ほどある。困ったものだ。原因はたぶん、料理が下手くそなくせに基本を守らずに、COOKPADも見ない、味付けすらも根拠のない適当な感覚だけで突き進むからだ。こういうときは、なるべく簡単な調理を選び、かつ基本に忠実に料理をすることが大事だ。ていうか誰かがつくってくれたおいしい料理が食べたい。そろそろあの店の汁なし担々麺を食べに行こう。マー(麻)を増し増しで。

休日出勤が続くときこそ、家の掃除をこまめにすることが大事だ。自分の体調は、家のホコリやカビの状況と比例する気がする。朝にお風呂のカビ取りをしてから会社へ。夜にはクイックルワイパーを適当にかける。どこからやって来るのか、埃は週一回でも随分たくさん溜まっていく。ほんとうは毎日こまめにやることが大事なのだろう。週末は収納関係を少し整理したい。経済的に自立した生活は、たとえ生活レベルが少し落ちたとしても少しだけ誇り高くなるのとおんなじように、自分で家事をすると、たぶん暮らしが少しだけ充実していく。ベジータはヒモ暮らしなのにあんなに誇り高く生きてるの、すごいよな。あいつ皿とか洗わなそうだし。おれも誇り高く生きよっと。

出掛ける前に花を窓のそばに置く習慣ができた。オレンジのガーベラ、ひまわり、青いデルフィニウム。3つともかわいい。かわいいものがどうしたって好きだ。帰宅後と出勤前、花瓶に氷を入れることも習慣になっている。花屋のお兄さんに、この時期は氷をいれると花が喜びますよと教えてもらった。花が喜ぶという表現は、なんてことないけれどちょっと好きだ。枯れ木に花を咲かせるおじいさんの気持ちでしばらくの間、毎日を過ごしてみよう。