カリマー クーガー(50-75)購入の経緯

登山をはじめて3年間、セールで7000円くらいの、ドイター30lザック(SPIDER30)で過ごしてきた。八ヶ岳小屋泊、1月末の丹沢や雲取山まで、なんとか凌いできた。実際30lでも荷物さえ選べば結構いける。何度背負ったかわからないこのザックで、あんな景色やあんな気持ちを味わえたんだから、もう元は取ったどころか、背負う度にお金をもらってるくらいだ。


[ドイター] スパイダー 30 D3810115 クランベリー×ファイアー

[ドイター] スパイダー 30 D3810115 クランベリー×ファイアー

このザックにも不満はあって腰ベルトが薄いベルトなのでザックのフィッティングが甘ければ背負ったときの安定性に欠ける印象。その一方でザックの自重は軽く、2気室あり、小屋泊程度なら容量は十分なところは評価できる。

とはいえ、あれから3年。テントも、厳冬期用の靴も、12本爪アイゼンもピッケルまでも買いそろえてしまったので、もう引き返せない。ひとまわり大きなザックがほしいなあとずっと思っていて、ずっと思っていて、たまに忘れたりしながら、かれこれ1年くらい探していた。ひとまわり大きいとひとくちに言っても、ザックによって目的が様々。探し始めた当初は雪山で使うことを想定していたのだけれど、だんだんとテント泊に趣旨が移っていき、そんなことをしているうちに季節がめぐってまた雪山でも使えるザックを探していた。そう、おれはバカなのだ。買い物に行っても気づけばちがうものを買って帰ってくる。目的意識のある買い物が不得意だ。そんななか、来週、大学の友人と雪山に行くことになり、いまのザックではいまの装備は入らないことを思い出し、ザックの検討を再開した。

テント泊をするのに、やはり一目置いているザックはグレゴリーのバルトロ、女性用でいえばディバ。

このふたつなんかは物としての所有欲がくすぐられるものの、定価4万超はさすがに高い。そこでインターネットで個人輸入なども検討した上で、念のためお店で試着してみるも、腰のパッドが当たる感覚がしていて、どうも合わない。いま思えばパッキングのしかたで解消されたのかもしれないが。物としては素晴らしいことを認めつつ、相性があわないと考え、選択肢から外す。
その他たくさんのザックを背負った結果、背負い心地がいちばんフィットしたのがカリマーのクーガーとジャガーシリーズ。少し重いとはいえ、背負ったときに随分楽に感じた。風の噂でクーガーは4月にリニューアルすることを知り、池袋、高田馬場、神保町と歩き回り、さっそく正月明けに値下げしているお店を発見、購入に至った。つくづく、ザックは使用時の状況に近づけて背負う以外に確かめる方法がないことを理解した。

ザックの容量を、40-55、50-75どちらにすべきかでさいごまで迷った。今回のきっかけは冬山に準用することだけれど、このザックの堅牢さ、安定感はやはり冬山ではなく、テント泊でこそ生きる。そして、このザックを長く使ううえでどちらが最適のサイズかを一晩あたためて考えて、1年越しでやっと導きだした結論は50-75の購入だった。

ということで昨日雨のなかついに買ってきました。さいこ〜これでテント泊も雪山も余裕持っていけちゃう!雪山には重いけどね!雪原のなかの野外フェスとかも怖くない!(そんなのない!)