プリプリ・ベイビーと忙しすぎたから。そしてなつやすみ(終)。

久しぶりにiPodをランダム再生していたら、
突然にこの曲が流れてきた。
あまりに不意すぎて、電車の中でにやけてしまった。通報されなくてよかった。

「プリプリ・ベイビー」

この曲は、清志郎を「お父さん」と呼べる特別な二人のうちのひとり、
ももちゃんによって連弾される「なんでおちりもプリプリなのー?」とか、
「こうやって?(おそらくお尻を左右にふっている)」とか、
「(おそらくそのダンスがうまくいかずに)あれ?」とか、
「おちり」に代わって放たれる「なんでおっぱいもプリプリなのー」とか、

あまりに連打される「おっぱい」に笑い出してしまう清志郎とか、
最後には完全に下ネタで押し切る清志郎とか、
清志郎の愛が溢れ出している「うん?なんだよお前はー」とか、

ももちゃんの「ヒヒヒっ」とか、
そして、最後、モモちゃんの大人びた感じで言う「うん。そうだね。」とか。

もうこの曲の中では、愛しあってるかい?とか
We all love each other, right? なーんて問いはとにかく愚問で、
終始愛しかなくて、たった2分間で愛を切り取ったんだなぁと思う。

もしかしたら、ももちゃんにとっては大人になっていくにしたがって、
この曲が世に出されたことが
いやに思った時期すらもあったかもしれないけれど、
そういう物語も含めて、この曲はいいなぁ。


いやぁ、清志郎のこういう感じ、好きだなぁ。
栗原清志、清志ちゃんの感じ。

原発の神様だぜ!とかキングオブロックだぜ!とか祭り上げられてる感じは、
あまりに一面過ぎてあんまり納得できない。と思ってます。

だから3.11以後の「サマータイムブルース」祭りだの「ラブミーテンダー」祭りは、
完全にぼくは引いてました。
少なくとも、あの春のブルースは、夏のブルースでは乗り越えられないとおもったんです。
いま必要なのは、ぼくが信を置きたい方法論は、
「君僕」とか、「いいことばかりは〜」とか、もしくはまったく新しい音楽かもしれない、とか思いながら。


話がそれました。
別にももちゃんやたっぺいくんは自分のこどもではないけれど、
(ていうか確かたっぺいくんは同い年だけど)
いやそもそも、世に存在するすべてのこどもは自分のこどもではないけれど、
なんかこういうこどもたちの平和な日常とか、
身近な幸せとかを守れる大人になりたいなぁ、といつからか思ってます。
ライ麦畑で捕まえて」の影響かもね!

きれいごとかもしれないけど、一瞬そう思ったんだからしょうがないじゃん!


RCサクセション「忙しすぎたから」と
ザ・なつやすみバンド「なつやすみ(終)」は、
どっちも通過していく感じが似ているなぁ。


チャボさん(仲井戸CHABO麗市)は、
「この曲の、夏が過ぎていく独特のタッチが好き」で、
「奥さん(大久保ひさこさん)と二人でよく歌ってるんだぜー」
みたいな趣旨のことを以前ライブで言っていたし、
著書やインタビューでもその種の発言はこれまでにたくさんしている。

ぼくは、きっとチャボのセンスなら、
ザ・なつやすみバンドを気にいるんじゃないか、と密かに思っている。




RCサクセション「忙しすぎたから」


夏が終わってゴキブリが死んだらもっといい友達に会えるかもしれない。

個人的にこの曲は、チャボ加入以前のRC、
つまり破廉ケンチ・忌野清志郎・林小和生の初期RCのブ厚い演奏が
とにかく好きなんですが、この動画もとてもいいです。

無名時代にRCの前座だった井上陽水、後ろのバンドもすごいです。


陽水と清志郎の共作、「帰れない二人」はクっソ名曲ですね。

「僕は君をと言いかけたとき」の運びなんてもう…!

日本初のミリオンセラー「氷の世界」収録。このアルバムもなかなかトんでる。


そして!

ザ・なつやすみバンド「なつやすみ(終)」

もしかしたら、「忙しすぎたから」を聴いていたから、
「なつやすみ(終)」のタッチがひっかかったのかもしれません。

できればRC好きな方、清志郎やチャボが好きな方にも、
一度「TNB!」を聴いて欲しいなぁ。と思ってます。
いつか、チャボさんにも届いたらいいなぁ。

おれ「チャボさん、おれこんな音楽が好きなんです!」

チャボさん「おう!そうか、確かにいいなぁ!でもまあ、ブルースもよく聴いとけよな!」

みたいな。


     ……みたいな、じゃねーか!笑